パラリンピックと感動と差別

障害者について、本音で語り合う機会があるでしょうか?

多分、親しい友人とは、その話題を避けるし、

ネット上で本音を言うと炎上するでしょう。

何故かといえば、障害者に対して、

本音レベルで肯定的感情と、否定的感情を

持つ人が分かれていて、それが露呈するからです。

肯定的なそれは何か?

障害を持ちながら、健気に、頑張って生きている。

否定的なそれは何か?

何となく気持ち悪い。

 

パラリンピック障害者スポーツの祭典です。

オリンピックとは別に、パラリンピックを開催することの

背景には、障害者と健常者は違うという、差別意識が、

あるからだと思います。

装具をつけることで、記録が向上する協議は別として、

ボッチャなんかは、健常者と障害者が対等に戦えるし、

車いすバスケなどは、健常者が車いすに乗って

プレイすることも可能ですから、

一緒に協議に参加すればいいわけです。

 

パラリンピックについて、本音で語ることは、

避けたほうが賢明でしょう。

要らぬ衝突を産む可能性があるからです。

 

 

水たまりおんぶに隠れて

岩手県の台風による被害状況を視察した

務台俊介内閣府政務官が、水たまりを通る際、

内閣府の職員に背負われて渡った事が批判されています。

 

靴がぐちゃぐちゃになるのが嫌だったのですね。

報道陣の前で、おんぶされても、平気なんですね。

 

官房長官「長靴はいて行け!」

 

はぁ・・・、ツッコミ所が違うのでは?

というか、たいした問題じゃないし、

大騒ぎすることでもないかと。

映像の衝撃力に、与野党議員さん感情的になったようです。

 

で、忘れちゃいけないのが、テロ等組織犯罪準備罪。

要は、政府が、共謀罪を名前を変えて、法案に盛り込んで

成立させようとしている件。

共謀罪っていうのは何かと簡単に説明しますと、

二人以上の人が居たとして、一人が「犯罪しようよ。」って

言って、そのほかの人が「よし、しよう。」って言ったとします。

これで共謀罪になって、逮捕されます。

何も犯罪の準備をしてなくても、二人以上が犯罪しようと

口にしただけで罪に問われるのが共謀罪

 

そんな怖い共謀罪ですが、「テロ等組織犯罪準備罪」と

名前を変えました。昨今、先進国でもテロが起こり、

東京五輪を控え、この名前なら国民の支持を得られると

考えた人がいるんでしょう。

 

これ、悪用しようと思ったら、いくらでもできます。

気に喰わない人が

「君の言う通り、一緒に、あいつを殴ってもいいよ。」

と、口にするのを狙って、そう言ったら、即逮捕。

 

別に為政者や警察官を悪者扱いするつもりはないですが、

人間、心に天使と悪魔が宿っているわけで、

共謀罪が、あるとないとでは、大違いです。

 

テロ等組織犯罪準備罪、どうか、心に留めておいて下さい。

 

 

ヒラリーさんと肺炎

米国民主党大統領候補ヒラリー・クリントン氏が

肺炎に罹っていたことがわかりました。

よろめき、倒れこむように車に乗り込む映像が

報道されたため、隠しきれなくなった模様。

 

対立候補のトランプ氏は、

これまで、盛んにクリントン氏の健康問題をつついていました。

確かに、大統領という職は重要で、

健康であるに、こしたことはないのですが、

クリントン氏は、肺炎であり、治療可能なのだから、

大統領として職を全うすることに問題はないわけです。

 

逆に問題なのは、以前から肺炎だと知っていながら、

それを隠していたことです。

クリントン氏には、過去、メール使用問題があり、

一度、信用を失っています。

この度の、病気隠ぺいで、国民の信頼は、

大きく揺らぐことになるでしょう。

 

対するトランプ氏は、対照的に、隠し事をするキャラには

見えないでしょう。本音で語るのが彼のポリシーの様ですから。

 

大統領選まで、およそ二か月。

隠し事をする大統領と、正直に暴言を吐く大統領と、

どちらの候補が選ばれるのか。

私の予想では、クリントン氏への失望から

支持者のボイコット運動が起こり、

カリスマ性のあるトランプ氏が結果的に勝つのではと見ています。

 

高畑裕太とメディア

ワイドショーのゲス加減には、軽蔑の念しかないので、あえて

書きませんが、ニュース番組に関しても問題があると思ったので、

そのことを書きます。

 

殆どの人が知ってると思いますが、

高畑裕太氏は俳優で、女性を強姦しました。

で、このほど、示談が成立し、不起訴に。

 

この一連の事件、高畑氏個人の資質の問題として、

扱うのではなく、強姦の問題として大枠で捉え、

さらに広げるなら、女性差別、女性蔑視として、

日本の男性の意識の根底にあるものをえぐっていく

必要があるのではないでしょうか?

 

私は、主要新聞を五紙とるような、情報収集家ではないので、

限られたメディアからの情報ついて述べることを、

予め断っておきますが、

この件に関連し、強姦について考察したメディアは、

少数ではないでしょうか。

多くは、「人気俳優、二世タレントのスキャンダル」

程度の扱いです。

 

メディアはもっと、被害にあった女性が、報復を恐れて、

もしくは、裁判の場で生々しい状況を語らねばならないことに

強烈な忌避感を抱いて、「示談」に至ること、に

想像力を巡らせる必要があると思います。

「どうせカネ目当てだ」などという、下衆の勘ぐりを

視聴者に広めないために、メディアは興味本位の報道ではなく、

市民の意識調査、社会に埋もれた問題の考察、追跡取材を行い、

社会をよりよくするための報道を行って頂きたい。

9・11アメリカ同時多発テロ

日本時間10時過ぎ頃だったでしょうか。

ニュースを見ようとテレビをつけると、

高層ビルに飛行機が突っ込む映像が

繰り返し流されていて、

キャスターの久米さんの実況を聞いて、

これは、大変なことが起こっていると思ったのを

覚えています。

 

当時のブッシュさんは、

首謀者ビンラディンの引き渡しをタリバン

求めますが拒否され、「テロとの戦い」と称し、

アフガニスタンに侵攻しました。

 

当時、ブッシュ政権の支持率は急上昇し、

反戦を叫ぶ声は、潰され、

国家を全体主義が覆っていました。

ジョン・レノンのイマジンを流したラジオ局に、

講義が殺到したのが、その例です。

 

国家が危機的な状況になり、

国民の結束が必要だと多くの人が認識すれば、

大抵の場合、全体主義が蔓延します。

太平洋戦争時の日本でもそうでした。

 

9・11から学ぶべきことは多いと思うのですが、

日本では、歴史の教科書の1ページになりつつあるようです。

あの退屈で受験の役に立たない現代史の1ページに。

 

おそらく、歴史は繰り返します。

今だってシリアでは戦争をしています。

世界平和を願わずにはいられませんが、

有史以来、戦争や紛争がなかった時代はないので、

願いはかなわないでしょう。

 

愚痴っぽくなって、ごめんなさい。

でも、これが現実です。

 

シン・ゴジラを観ない。そしてレビューを書く。

映画シン・ゴジラ公開から一月ほど経ったでしょうか。

私、見てません。

でも、多少ネタバレ気味になってきてるので、

勝手に内容を予想して、論評します。

 

シン・ゴジラのあらすじ(予想)

東京湾に巨大な魚が現れる。

体長500mはあるだろうか。

その魚から手足が生え、サンショウウオのような

姿に変形する。徐々に巨大化しながら、

河川を遡上するサンショウウオ

周辺の建造物及び、住民には多数の被害が!

被害報告が政府に及び、自衛隊が出動。

巨大生物をゴジラと命名。

自衛隊ゴジラ駆除命令が下る。

戦車や、航空機による攻撃もむなしく、

無傷で川を遡上するゴジラ

そして、東京に達するとイグアナのような姿に!

国会、スカイツリー、雷門、など、

有名スポットに一通り被害を与えると、

休眠モードに変化するゴジラ

これはまさか、更なる、進化の前兆か?

ゴジラの姿が爬虫類に似ていたので、

「冬眠させましょう」と言い出したのは、女性防衛大臣

早速、液体窒素ゴジラにかけられる。

そう、まるで原子炉の冷温停止を想起させるように。

そして、ゴジラは文字通り、

永い眠りについたのである。

スタッフロールが流れた後、総理が一言、

「米軍は何をしていたんだ!」

終。

 

さて、この映画を観た方の中には、

「こんな事にならないように緊急事態条項が必要だ」

と言う人もいるでしょう。

その意味で、安倍政権支持者にとって、

心地の良い映画だった事でしょう。

一方、「やっぱり原発は危険だ」という声もあったでしょう。

なので反安倍政権の方にとっても納得の映画でしょう。

しかし、

それほど政治的メッセージが込められているわけでもなく、

原子炉、緊急事態条項、日米安保という、要素は、

物語を引き立たせるためのスパイスにすぎないのでは?

要は、良くできた娯楽作品であり、

大ブームとなった要因は、右派、左派、庵野監督ファンを

上手く取り込んだからでしょう。

いずれにせよ、極上のエンタメ作品であることは、

間違いありません(観てないけど)。

あなたも是非劇場へ!

伝統を重んじるべきって言う人

伝統は大切にしないといけない。

受け継がなければいけない。

と、いう人に問いたいです。なぜ?

保守的な人は、よくこういう答えをします。

「今までずっとこうやってきた。

それで上手くいってきた。

やり方を変えたら、まずくなるかもしれない。

だから、これからも、このままがいいんだ」と。

でも、ちょっと待ってください。

時代は移り変わり、状況は常に変化します。

変化した状況に、これまで通りで良いと

断言できますか?

労働人口が減少しているのに、

女性は家で家事をしているべきだと言うのですか?

児童虐待を受けている子供に、

親孝行を勧めるのですか?

伝統を重んじることが悪いとは言いません。

ただ、その考えを強いるのは問題です。